「ジャニーズJr.」短歌*たんたかたんか

短歌結社「明星」第二回歌会に参加させて頂きました!

短歌結社「明星」第二回歌会 お題:「ジャニーズJr.」 - こみねもすなるだいありー

第一回のブログを拝読してときめいて、意を決してご挨拶し参加させて頂く運びとなりました。
まだまだ未熟ですが、どうぞよろしくお願いします。


今回はジャニーズJr.がお題でしたが、特定の誰かに宛てるのとはまた違い難しかったです。
以下、提出させて頂いた5首です。


何食わぬ顔で口にするペットボトル少女の夢を飲み干す

何でかぱっと浮かんだのがステージ上でペットボトルの飲み物を飲む男の子の横顔でした。
私は単語とか短いフレーズから景色が浮かんでそれがそのまま歌になるかんじです。
ステージ上にあるペットボトルはラベルが剥がされていて、もしかしたら中身は私たちの知ってるそれとは違うのかも。
謎のキラキラを飲み干すイメージです。

少女たちの双眼鏡に反射する光を集めたミラーボール

普通の少年が注目を集めて垢抜けていく。
自身が発する熱量に、それを見つめる女の子たちの夢とか希望とか期待とか計り知れない熱量が加わって加速して行くイメージ。

大人が失った夏を繰り返す 少年のままそこで待ってて

本当はそこにいてくれるだけでいいのだけれど、それを望むことも残酷だなぁなんて時折思います。
自分は通り過ぎるのに、あなたにはそこにいてねなんて。
『繰り返す』には、終えることが出来ない様子・毎日続く公演・それを何公演も観にいく私、を重ねました。

頭上から降り注ぐ光を抱いて綱渡り 希望しか見ないフリ

ステージ上でキラキラと輝く裏側を見せないJr.と見ないフリする私。

いらっしゃい 火の輪くぐりのその先に明日が見える さあ御立ち会い

こみねさんが講評で舞台班ぽいと仰っていましたが、わたしが追いかけてる子達が舞台班なのでちょっとドキリとしました。
背水の陣、観衆の中見えないその先に向かって進むしかない残酷さ。でもそこにいる限り見つめていたい。
目の前にある彼らの姿やパフォーマンスは当たり前じゃなくて、怪我と隣り合わせだったり何かを犠牲にしていたりするけれど、それでもいつか日の目を見る日がきますようにと願うことしか出来ないのが歯がゆいです。



解説入れたら余計じめっとしちゃいましたが、以上が今回提出させて頂いた5首です。
大人が失った〜には返歌も頂いて嬉しかったです!

大人が失った夏を繰り返す 少年のままそこで待ってて(miimo)
間に合わない切符は捨てる そこにいるかぎりはいちばん好きでいさせて(芦屋こみね様)

好きでいることへの罪悪感を優しく包んで頂いた気がしました。
ありがとうございました!



わたしが好きだなと思ったのはこちら。

・シャッターという名のまばたきさえ切れずまだ君はいるまだ君に会える

・きみじゃないターンの癖にもじき慣れるさスパンコールを踵で踏んだ

他にも素敵な短歌が盛りだくさんなので、是非こみねさんのブログをご覧ください。




以下、提出に至らなかった歌です。
なんかしっくりこなかったので。

客席の暗い海から探す君その指先の軌跡は流星

掴もうと伸ばす指先触れるのは夢か未来かあいつの背中か

掴もうと〜はJr.というかシンメかな?と思ったりします。




今回の個人的な課題は字足らず字余りですね…。
こみねさんにもご指摘頂きましたが、イメージと勢いで詠んでから調節してるんですがなかなかうまく収まらず四苦八苦することが多いです。


次回は乃木坂46がお題ということで、こちらも張り切って詠みたいと思います。


最後に、第一回のお題、「佐藤勝利」がとても素敵でとても羨ましかったので、私が以前詠んだものを。

薔薇色の血、0の呪い、美しき君の孤独に祝福の歌

お粗末様でした。